ユビキタス技術で子どもを守る 第8回

GIS活用し情報共有/栃木県二宮町/長野県

コンピュータ上の地図に様々な情報を載せる地理情報システム(GIS)を活用した、安全・安心に関する情報共有システムの取組が広がっている。総務省「ユビキタスネット技術を用いた子どもの安全確保システムに関する事例」でも、多くの自治体のシステムが紹介されている。
栃木県二宮町の「にのみや安心ねっと」は、不審者による子どもへの声掛けやひったくりなどが発生した場合に、発生場所や手口の情報を公開し、注意喚起や次の犯行・模倣半の発生を未然に防ぐことが狙い。空き巣や不審火等の対策のほか、産業廃棄物の不法投棄対策、災害発生時の非難活動などに活かす事も目的としている。警察、消防、役場からの情報提供やアドバイスなどを掲載し、学校・PTAや安全ボランティアなどからも情報提供を受けると同時に実際の活動に活かしていく。
 携帯電話からの情報提供に2次元バーコードを利用することが可能。自治会やNPOなど、特定のメンバーだけが利用できるグループマップを登録することも出来る。また、誹謗中傷など不適切な書き込みは管理者が監視し、不正用語検知機能によって有益な情報だけを登録できるため、利用者は安心して利用することが出来る。
 長野県では、2004年7月に運用開始した「県統合型GIS」を活用。翌05年12月から、「こどもへの声かけ事案発生状況」の提供と、「不審者情報通報」の受付の運用を開始している。
 また、同県GIS協会は、同県上田市立上田西小学校で「児童がつくるGISによる地域安全マップ」に取り組んでいる。危険カ所のマップ作りをGISで、調査に参加した児童が入力出来るシステムをつくり、コンピュータで全学年が情報を共有。Web配信することで、保護者が自宅で危険カ所を確認することが出来る。
 児童会(通学区)ごとに、児童と保護者が調査した内容を、児童自身が入力。入力は学校の情報教育の範囲内で行える方法とした。さらに、児童会で話し合いを進め完成させた。
 通学区別の取り組みだったため、低学年から高学年まで、同じデータで危険カ所を共有。利用する児童自身が入力したことから、危険カ所を十分認識できる取り組みができたという。

(2007年9月25日号より)

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