学校・教育施設のセキュリティ特集

ALSOK「あんしん教室」

業界初、あんしん教室を開講
神奈川県下の小学校からスタート、現在20校が受講
今春から全国展開へ

警備会社大手のALSOK綜合警備保障(東京都港区元赤坂1‐6‐6、村井温社長、広報рO3・3478・2310)が、業界初として昨年9月下旬から始めた子供達に安全教育を行う「ALSOKあんしん教室」が20校に及んだ。今春から全国展開に乗り出す。
これは、専門知識を持つ同社の警備社員を学校に派遣し、日常起きる「家での留守番」や「登下校時」といった、子供達が一人になる時の注意事項をクイズや体験談を交えながら、分かりやすく、しかも楽しく理解させる防犯教室=B
授業ではALSOK社員があんしん教室の担任に扮し、 留守番の際、相手を確認もせずに解錠する危険性や電話での応対は速やかで簡単に済ませることが重要であることを、寸劇などを交え、分かりやすく教える。
更に、もっと身近な危険である火災時の対応なども伝授。担任、ガードマンから火災を発見したら「火事と叫ぶ」、「防犯ブザーを鳴らしながら逃げる」など、防犯とは違う、もう一つの身近な危険回避の術も教える。
 一方、最近多発している子供を狙った誘拐事件などの対策として教えるのが「いか」、「の」、「お」、「す」、「し」。
これは、知らない人が近づいてきた際、どんなことに気をつけたら良いかをクイズ形式で覚えこませる授業。空白のあるプラカードを埋めることで、安易に人についていかないことや車に乗らないとか、危険が降りかかったら大声を出す、更にすぐ逃げる大切さや危険な目に遭った時は大人や親、先生などに報告する重要性も教える。
このほか、それぞれ違う顔と服装、身振りが違う大人の写真を見せ、だれが一番危険な人であるかを考えさせ、結局、知らない人は全てが怖い人であることも 教え込ませる。
以上が主な授業内容だが、要は大人の独りよがりではなく、子供の目線で危険と思われることを教え込むのが最大の特徴といえる。 治安が悪化している折、各学校や親などは子供達に防犯ブザーやホイッスルを持たせるほか、学校施設には防犯カメラ等のセキュリティシステム導入を実施。また、警備会社と提携した人的・機械警備を導入する学校も全国的に増加。こうした自衛手段は犯罪抑止のための有効手段とはいえるものの、あくまで補助的な対応策でしかなく、日常生活における危険回避の心構え≠実際に教える授業が、このあんしん教室=B
業界初、全国初として綜合警備保障がボランティア活動でスタートした同授業は1月末で通算60回、20校におよび、延べ1800名の生徒が受講したという。地道な活動が一つ一つ安全という輪≠広げているだけに、その意義は深い。好評で、今春からはいよいよ全国展開に乗り出す。
技術の目覚ましい発展によるセキュリティシステム・グッズ製品が対策の一つなら、授業や体験などで教えるソフト面の対策は、もっと重要な課題といえる。

(2005年2月10日号より)

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