新機構のデンプルキー

ロング

long-k.jpg 鍵の製造開発を行うロング(東京都足立区、長谷川勝三社長、рO3・3606・0011)は、従来とは構造の異なる新機構のデンプルキーシリンダー錠「K-LOCKシリンダー」を開発した。
long-f.jpg同製品はピッキングに強いデンプルキーでありながら、生産性に優れ、低コストで製造ができる。シリンダーに同社が新たに開発した特殊タンブラー機構を用いており、1億通り以上の鍵違いを生み出すことが可能だ。
デンプルキーとは鍵に丸いへこみがついており、へこみの数、深さ、大きさで判断する仕組みのもの。従来のデンプルキーは、シリンダーの内部構造にピンを用いており、この長さや位置が差し込まれた鍵の形状と合致すると開錠する仕組み。同社はこの構造にピンではなく、ディスクタンブラーを用いている。通常、ディスクは量産性、耐久性に優れ、ピンは長さを調整しやすく複雑にできるためピッキングに強いといわれる。同社は、ディスクの形状を工夫してピン部分を取り込んでいるため、両者の長所を備えた鍵を生み出すことに成功した。
long-b.jpg長谷川社長によると「ディスクを採用することでピンに比べ、製造コストで40〜50%の価格メリットがある」という。
また、独自開発のサムターン空回り機構、カム送り防止機構がついており、鍵の3大欠点を解決した安全性の高い鍵となっている。他にも、シリンダーの内部のナンバーコードを鍵穴からのぞかれないためのシャッター機構を採用している。これは自動車などの鍵に使われることが多い。
同社は設立から37年の歴史を持ち、自動車、住宅および各種ロック製造、ダイカスト製造を行ってきた。これらの製造の過程で得られたノウハウを結集し、今回の開発が行われた。
既に10万回の耐久テストもクリアしており、公団住宅でのモニタリングの実施も行っている。同製品を来月5日から発売する。年間で10万本の販売が目標。価格未定。
販売は三実通商(東京都中央区、村木為男社長、рO3・5565・3304)が行う。

(2005年2月10日号)


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