「19・20年度安全・安心科学技術プロジェクト」研究結果

日立の「ウォークスルー型爆発物探知システム」、早くも稼働

 文部科学省が「19年度、及び20年度安全・安心科学技術プロジェクト」として公募したテロ・犯罪対策に関する科学技術研究に採択された研究(中間)成果などが、10月8から10日まで、東京ビッグサイトで開催するテロ対策特殊装備展に集結し、初披露される。

 披露されるのは9つのプロジェクト。
 会場入り口には日立製作所(高田安章・中央研究所主任研究員ら)が開発している19年度採択プロジェクト「ウォークスルー型爆発物探知システム」を稼働させるほか、文部科学省が出展するブースでは、東北大学の佐藤弘康教授を中心にマスプロ電工・中央電子が研究している「ミリ波パッシブ撮像装置」のプロト機を展示。
 また、東京大学の加藤信介・生産技術研究所計測技術開発センター長・教授を代表に、三菱重工業、アドバンスソフト、産業技術総合研究所の19年度採択プロジェクト「有害危険物質の拡散被害予測と減災対策研究」のPCデモや水中ソナーの実機展示。このほか、大阪大学の民谷栄一・大学院工学研究科精密科学・応用物理学専攻教授を代表に、明電舎・ダイキン工業、岡山理科大学、産業技術総合研究所が20年度プロジェクトで採択された「生物剤検知用バイオセンサーシステム開発」、同じく山梨大学の平岡賢三教授とアリオスによる「バリヤー放電/質量分析による爆発物検知」、東芝の源間信弘氏と帯広畜産大学の共同研究である「生物剤リアルタイム検知システムの開発」、防災科学技術研究所の角本繁氏を中心に東京工業大学・京都大学・テクノの共同研究の「時空間処理と自立協調型防災システムの実現」、熊本大学の大本照憲教授の「地域水害リスクマネジメントシステムの構築と実践」のパネル展示や大阪大学の糸崎秀夫教授による「赤外吸収によるペットボトル中液体爆発物の検知技術開発」プロト機デモ等も行う予定。このほか、東京大学生産技術研究所(海中工学研究センター)の浅田昭教授と海上保安大学の共同研究で進めてきた「水中セキュリティソーナーシステム」や産業技術総合研究所(19年度)の「爆発物処理容器(約600`c」も実物展示する。

 なお、今回の展示品・研究パネルは、文科省で19・20年度スタートした提案公募型の研究開発事業など。国民生活の安全・安心確保に関する重要課題を解決する研究開発を通じて、国家安全保障、国民の安全確保に貢献する。また、安全・安心に関する科学技術推進のための拠点整備、関連研究者のネットワークの構築化にもつながることは間違いなく、こうした成果物の展示・披露の意義は大きい。  

(セキュリティ産業新聞2008年9月25日号より)

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