風の軌跡(93)

新年おめでとうございます。とにもかくにも新年、新しい夢を描こう。
「明けてくる太陽に対して敬謙な心をお持ち。昨日のことや辛い過去のことは忘れるがいい・・・・」口を衝いて出て来る言葉は、若い頃読んで今は裏憶えのロマン・ロラン作ジャンクリストフの中の1節、悩める少年の主人公に、しばらくぶりに帰省した叔父が話して聞かせる言葉。仕事で旅から旅へと、めったに逢えない叔父だが、ひょうひょうとして世に媚びず生きていく姿に、少年は心惹かれる。静かな叔父の言葉に耳を傾ける。若い頃、心に響いた言葉はいくつになっても忘れない。

1年ぶりに当社主催のセミナーを企画した。セキュリティ・フォーラム第6回セミナー「港湾施設のセキュリティ」を1月26日に銀座ラフィナートで開催する。9・11テロ以降、空港に続いて港のセキュリティも見直しが始まった。さて日本の港湾施設のセキュリティ対策は???。国土交通省港湾局のご協力でようやく実現にこぎつけた。定員先着70名様のみ。お早めにどうぞ。

風が強い。ベランダの観葉植物が寒さの中でざわざわと震えている。毎年冬は観葉植物を部屋にしまいこんだが、今年は暖冬と仕事の忙しさに追いまくられて置きっぱなし。種類は多く、何と「希望の樹」と「幸福の樹」と「金のなる樹」が3つ揃い。随分昔だが花屋の店先で希望の樹と幸福の樹、2つ並んでいるのを見てどちらを選ぶか悩んでしまった。希望がなければ幸福になれないものね・・・等と考え、派手な幸福の樹を横目で見ながら地味な葉っぱの希望の樹を買った。今や2メートルも伸び、かつ株分け3鉢、希望の樹だらけのベランダとなった。
歳をとると希望いっぱい、結構だが実がなければ、と考えるようになって小さい幸福の樹を買ってきて希望の樹の側においた。実といえば、何を置いてもお金、社員に辛い目をさせたくないものと考えていたらと誰かが団地の植栽の中に捨てていたのを見つけて拾って来た。何とある日気づくと2倍くらいに大きく元気になっていた。

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