風の軌跡(186)

頭のいい機器とお店

 今年も残すところ1ヶ月。寒波が北日本に大雪をもたらし、石油の高騰とダブルパンチで雪国の人は大変。数年前には雪下ろしの際の事故で高齢者が亡くなったり、特に孤老の人々の日常生活の困難さが放送されたりしたが、今年は大丈夫なのだろうか。半面、スキー場は例年より早く開業できて喜んでいると聞く。子ども達が雪と戯れている映像はいつ見ても楽しい。

   このところ、様々なセキュリティ機器の日本市場への参入を試みる企業の方々と、お会いした。例えば凶暴な犯罪者を一時的に動けなくする銃。ほんとの銃と違って、相手の命を損なうわけではない、と言う。凶悪化する犯罪者にほとんど丸腰で対処しなければならない警備員や、銃発砲の度にその理由を説明しなければならない警察官などにも役に立つのではないか、などと思うが、銃刀法がその導入の妨げになっているのだ、と言う。
 もう1つは置き去りにされた不審物などを発見して警報を発する機器。画像処理の技術とソフトを組み合わせた頭のいい機器で、欧米などではテロ防止のために公共分野で導入されていると言う。
 鳩山法務大臣が「お友達のお友達がアルカイダ」と発言されて大騒ぎになったが、「日本はテロに対する危機意識はほんとに低いですね」と企業の担当者はため息まじり。
 数日して某大手企業の映像関連の内覧会を覗くと同じような機器が参考出品として並べられていた。発売は未定とのこと。
「いつでも商品化できるように技術は完成していると言うことですか。」「そうです」
 一度火がつけば、広く導入が進むだろう。火がつくということは、日本でテロが起きた時なのだろうか。

   吉兆の賞味期限切れ製品の販売が槍玉になり、但馬牛や地鶏など、ブランド食品の真偽が厳しく追求されている。飽食の時代、殺到する顧客の需要に対応して材料や味を調えるのは限界があるのだろう。

   1年ぶりに「百年の孤独」をご馳走になった。おいしい和食と一緒。前回と違ったことは、ボトルでの注文に、お店側はコップで応じた。モテモテの「百年の孤独」。その代わり、と「天使の誘惑」をボトルでもってきて試飲を勧める。味は違うが、負けず劣らずおいしい。お酒の名前も意味深で、魅力的。お店の対応に心から感服した。
 誤魔化すのでなく頭を使って誠実に説明すれば、客だって満足するのでは?。

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