風の軌跡(117)

エルニーニョ(幼児イエス)の発生予測

明けましておめでとうございます。年末から新年にかけて東京は雪になった。雪景色の中で新年を迎えるのは何年ぶりだろう。落葉が終わらない秋景色のままに正月になるのかと、何となく落着かない気持ちだったが、年末押し迫って冷え込み、しかも大雪、「やっと冬、確かに冬、」と安心した。


スマトラ沖地震による巨大津波の被害者数は、今や15万人を超えると報じられた。15万人という数がどれほどになるのか、区や地域の人口数を思い出しながら想像したが、想像の粋を超えてしまった。津波の発生を人々に知らせる情報システムが無く、被害を拡大させたという。痛ましい。日本の消防庁、防衛庁、世界に誇る防災先進国の英知をぜひ現地に輸出、支援してあげて下さい。

また、気がかりなのは、気象専門家が、今年6月頃に赤道沖海域の異常現象であるエルニーニョの発生を予測していた発言である。幼子イエス・キリストの名前がつけられたこの海流の異変は地球規模の天災をもたらす。1990年頃しばしばニュースになったが、15年ぶりに顔を出す幼子イエス、災害の少ないことを祈るだけである。


東京直下型地震の被害予測が出た時に弊社のいるビル管理室の女性とエレベーターで同乗した。

「このビルは地震に大丈夫かしら」「大丈夫でしょう。地震は随分前からすぐ来る、すぐ来る、と言いながら未だに来ない。ほんとにくるのかねえ」

女性は半ばうんざりした口調で言った。 「それは・・・」絶句。これだけ地震の警告が出されたのだから、「いよいよ地震発生が近づいた」と考える人が大半と思っていたが、「いつまでも起きないから、地震はもう起きないのではないか」と考える人がいるのにびっくり仰天。この違いは何なのだろうか。

平和の中で暮らしていると、戦争や震災・事故で多くの人の死をニュースで見ながらも、自分の死は癌でもならない限り有り得ないと思っている私達庶民。どんな情報も受信者が信じなければどうしようもない。

「まさか!、やっぱり起きた!と叫びながら建物の下敷きになって死ぬのかしら、私達」


先進国・後進国を問わず、人の幸せは家族が健やかで子供たちが元気に育つことに尽きよう。性の道具や臓器の売買目的で子どもが誘拐され殺されていく。地震や津波より不気味で恐ろしい。セキュリティの範囲が無限大に広がっていく時代、鋭い針を持った鬼退治の一寸帽子のようにくじけず、弊社も頑張ろう。 今年もよろしくお願いいたします。

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